赤いガラスはとりわけ希少品!?ガラスの発色のお話

赤いガラスはとりわけ希少品!?ガラスの発色のお話 色とりどりに着色されたガラスはまるで宝石みたいでとてもキレイですよね。
ステンドグラスやペンダントなど、ガラスは日用品だけでなく、様々な装飾品にも使われています。

もともとガラスは透明ということで広く知られていますが、このように目的に合わせて色をつけることもできるわけです。では、一体どうやってガラスに色をつけているのでしょうか。色々なガラスに簡単に好きなように色をつけることができるのでしょうか。
今回はガラスの着色についてお話ししていきたいと思います。

大抵のガラスは透明じゃない

実は、普通の窓ガラスに使われるようなガラスも厳密に言うと「無色透明」ではありません。窓にはめられているガラスからはわかりづらいのですが、断面を見ると、ほんの少しだけ緑がかっているのです。

なぜなら完全に透明なガラスを作るには中の一切の不純物を排除する必要があるので作るのがとても難しいのです。もちろん、限りなく無色透明に近いガラスもありますが、そのようなガラスはお値段もかなり高めで、一般家庭というよりは美術館などで芸術品を展示する際のガラスケースなどに使われることがほとんどです。

そんなわけでほとんどのガラスは透明に近い「青色」をしているのです。そのため、青や緑といった色をつけるのは比較的簡単です。
しかし、飛び抜けて難易度の高い色があります。それが「赤」なんです。

赤いガラスは“金”を使う高級品!

ガラスの着色の中でも特に難しいと言われているのが『赤』です。
一言に赤といってもいろいろありますが、目の覚めるような真っ赤なガラスを作るためには、青や緑といった色と着色の工程が全く変わってきます。

一番の違いは、酸化ではなく還元という真逆の手法を用いる点です。還元とは簡単に言うと空気をシャットアウトした状態で原料をガラスに入れていかなくてはなりません。

さらに、赤に着色するための素材として「金」を使用することから、とても敷居が高く、当然、他の色つきガラスよりも価格が何倍もすることで知られているのです。つまり、赤いガラスは宝石にも劣らないとても貴重な高級品なのです。

ガラスの発色は難しいからおもしろい

兎にも角にも、ガラスを発色させるための技術、そしてそれに伴うメカニズムにかんしては、いまでも十分な解明がされていないのが現状なのです。

例えば、元素の種類や量、これらを蛍光X線で分析した結果、まるっきり同じデータにも関わらず、発色した色が目で見て明らかに違うということも多々あると聞きます。

しかし、そこがガラス工芸の面白さでもあり、醍醐味とも言えるのではないでしょうか。人々を魅了する素晴らしいガラス細工の数々、みなさんも興味があれば挑戦してみてはいかがでしょうか。

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