コラム
「明るい」と「涼しい」を両立させて、省エネにもなる窓の設置方法
ガラス修理の専門家が丁寧に教えます!
窓には、採光、通風、人の出入り、防犯、断熱、近隣の視線、景色を楽しむためなど、役割と目的がたくさんあります。
その効果は、どんな窓をどう設置するかによって大きく変わります。
たとえば周りに家が密集している地域なら、プライバシーを守りつつ採光もできて空気の流れもよくなる「高窓」を設置する。
窓の種類や適切な設置方法を知ることで、自然の光や風を最大限に活用した家作りをすることができます。その結果照明やエアコンを使う時間が減れば、省エネにもつながります。
ここではリフォームや建て替えで窓をあらためて選ぶ人のために、効果的な窓の設置と、気持ちの良い家作りに役立つ情報をお届けします。
明るい自然光、プライバシー、暑い夏に通る涼しい風……
希望を叶える窓を選んで設置しよう
これから新しく窓を設置するにあたって、目的に応じて選べるように、大きくカテゴリーを分けて紹介します。
- 明るさと風通しをよくする窓(天窓、高窓、地窓)
- プライバシー重視で採光できる窓(小窓、スリット窓)
- 部屋や外観のアクセントになる窓(コーナー窓、出窓)
家の間取りや周囲の環境と合わせて考えて、ぜひ最良の窓を設置してください。
明るい空間と涼しい部屋を作る窓
トップライト(天窓)
上からの光で、空間に広がりと開放感が生まれる。空気の流れ道ができて換気効果も高く、夏も涼しく過ごせる。
固定式(フィックス)と開閉式(手動か電動)がある。
メリット
- 壁の窓の約3倍の明るさ
- 開放感
- 空気の循環
- エアコンや照明の省エネ
デメリット
- 掃除が難しい
- 夏は注意(Low-E複層ガラスやブラインド等で日差し対策も)
設置場所:
家の北や東面など、暗くなりがちなところの天井
南は夏が大変なので避けたほうが良い
高窓
目の高さより上の窓。採光しやすく、外からの視線も入りにくいのでプライバシーも守られて、空間に開放感が増す。掃除がしにくいのが難点。換気にも有効で夏も涼しい。
メリット
- 採光できる
- 外の視線をカットできる
- 換気に有効
- 開放感
デメリット
- 掃除が難しい
- リモコン式以外は開閉が難しい
設置場所:寝室やリビングなど
地窓
床に近い足元の窓。和風の部屋に多い。自然換気や柔らかい光を得るために使われる。開閉する場合は面格子をつけたり、人が出入りできない大きさにするなど注意も必要。
メリット
- 採光できる
- 外の視線をカットできる
- 換気に有効
デメリット
- 座って開閉する
- 面格子など防犯対策必要
設置場所:おもに和室
プライバシー重視で採光する
プライバシーを守りながら窓をつけたい場合もありますよね。
そんな時は、小さかったり細長かったりする形状の窓を選ぶことができます。
小窓
外からの視線を遮って採光と換気ができる。いくつか並べて採光したり、カーテンやシェードで飾ったり、インテリアや外観のアクセントとしても活用できる。
スリット窓
細長いスペースにはめ込んだ窓。玄関や階段スペースなどに多い。道路に面した壁面に複数設けるケースも。プライバシーを守って採光できる。
家の表情を豊かにする
プライバシーを守りながら窓をつけたい場合もありますよね。
そんな時は、小さかったり細長かったりする形状の窓を選ぶことができます。
コーナー窓
部屋のコーナー部分の窓。採光できて、空間に広がりが生まれる。方角や取り付ける場所によって、大きさをアレンジできるので、家の表情を豊かにできる。
出窓
外壁から外に突き出た窓。西洋の建築に多く、空間に奥行きを広がりをもたせることができる。飾り棚としても活用すれば、窓辺をお洒落に演出できる。
光、風、景色……目的に応じて窓の形や機能を選ぼう
採光、通風や換気、外の景色をよく見るため。
目的によって窓のスタイルもさまざまです。
庭に面した家のメインの窓は「掃き出し窓」
隣の家と近いような密集地帯では「高窓」や「天窓」
インテリアやデザインで遊びたいときは「小窓」や「出窓」
などなど、より良い住まいのために窓選びはとっても大切です。
家の明るさや風の通りを考えた窓の設置は、省エネにもなります。
住みやすい家作りのために、窓の種類について考えてみましょう。
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